友達(新婦)の式に友人一同で参加した。
新婦の名字は佐藤(仮名)。
新郎の名字も佐藤(仮名)。
さすが日本にありふれてる名字、
結婚後も名字変わらないなんてねー、
なんて会場に行く途中に友達と話したりしていた。
そしたら、
なんか式が始まる前から、
式場スタッフがバタバタしている。
我々は
新婦のお父さんとも面識があったんだけど、
なんと、
新郎のお父さんが実に
新婦のお父さんにソックリだったんだよね。
背格好も体型も似てて、
白髪混じりの髪の長さも、
かけてるメガネもソックリ。
しかもどっちも佐藤。
おまけに名前も、
新婦父が佐藤和也、
新郎父が佐藤和真、みたいに一文字違い。
さらには新郎のお父さん、一卵性の双子。
その双子の弟の名前は佐藤真也。
それでスタッフが大混乱していたらしい。
さすがに今回の式の責任者は
きちんと見分けがついていたみたいだけど、
当日駆り出されたスタッフは、
新郎新婦の父を取り違えるわ、
名前を間違えるわ、
で大慌てだったようだ。
「そりゃこんなに似てたら間違えるよねー、
嫌がらせか!って感じだよね」
みたいに、
両家の父親+双子の弟は怒るでもなく、
始終ウケてたらしい。
さらに、式の参加者の席次表を見て、
みんな驚愕。
佐藤家同士の結婚だから、
どっちの親族も佐藤なのは当たり前なんだが、
これまた嫌がらせかってぐらい
両家に同姓同名&似た名前が多かった!
仮名だけど例えば、
新婦のおじさんが佐藤尊、
新郎のお爺さんが佐藤尊。
新婦のいとこが、佐藤華(♀)・佐藤葵(♀)。
新郎のおじさん・おばさんが、
佐藤葵(♂)・佐藤華(♀)。
新婦の妹が、佐藤あやか。
新郎のいとこが、佐藤さやか。
こんな感じで、招待客みんながざわついてた。
両家の親族なんて、
あまりの似た名前の多さに
あっちこっちで笑いが起こってたw
あとで新婦に聞いたけど、
親族顔合わせは爆笑の嵐だったらしい。
こんなに被る!?みたいに。
司会者まで、
「縁は異なものと申しますが、
ここまで不思議なご縁のある式も私は初めてです」
と言って笑いを誘う始末。
披露宴が始まると、
スタッフのバタバタはさらに増した。
これだけ名前かぶりが多い中、
どちらの親族にも
そこそこ重大なアレルギーの方がいたらしい。
「新婦さまの妹のあやかさんが、こっちの皿よね!?」
「違う違う、さやかさんがアレルギーだからこっち!」
「『さ』やか?『あ』やか?」
「『さ』やか!!」
みたいに、
スタッフ同士がこっそり念入りに
チェックしてる声が聞こえてきた。
慌ただしさを察してか、
さやかさん本人も皿が来るたび
「アレルギーある方のさやかは、こっちでーす」
なんて手をあげてたけどね。
式が終わるまで、
スタッフは取り違えがないか
気が気じゃなかっただろうし、
終わり際に新郎新婦に
「慌ただしくしてしまい申し訳ございません」
なんて謝罪してたけど、
新郎新婦も両家の親も
「いや紛らわしいですよね、不可抗力ですから」
と楽しそうに笑っていた。
ちなみに、
名前も見た目も似ていた両家の父親は、
双子の弟も含めて3人で意気投合。
式後も3人で遊びに行くようになった上、
年に一度は、
まるで結婚式みたいに両家の親族を
呼び寄せた盛大な
食事会をするようになったらしい。
両家の同姓同名コンビ&似た名前コンビも仲がいいそうだ。
名前のお陰で今時珍しい親族あげての
お付き合いが出来ていると、
友達の新婦は楽しそうでした。
引用元: ・私は見た!!不幸な結婚式(おーぷん)