進学が決まった時、
両親が神妙な顔して、話があると言い出した。
話は、私が養子だということだった。
そんなこと全く知らず、
驚いて何故か洗面台に走って
顔を洗ってしまったのがスレタイ。
私の赤ん坊の頃の写真あるじゃん
と訊くと、
あれは全部姉のだという。
姉とは、
2歳で持病で亡くなったという
位牌でしか知らない私の姉だ。
姉ではなく本来の両親の子で、
亡くなって数年して
2歳の私を施設から貰ったと、
理由は、
偶然訪れた近所の施設にいた私が
あまりに姉に似ていたからだという。
反対する親戚と縁を切り、
遠くに引っ越して暮らし始めた、と。
「姉に似ていると思って引き取ったが、
一緒に暮らしているうちに姉は姉、
この子はこの子で、
二人とも自分たちの子なのだと思い始めた。
子供と親を繋ぐのは、血だけではなく、
時間や愛情なのだと信じたくなった。
今まで嘘をついてごめんなさい」
と母親から憔悴した顔で話され、
最後は3人で抱き合ってしまった。
実の父は生きているらしいのだが、
全く会う気はしない。
私には親は3人も要らない。
衝撃だけど、凄く良い家族で
読んでてすとんと気持ちが入ってきた。
良い話をありがとう。
お、私も養子だよ。
と言っても親戚の実子だからちょと違うけど。
私はカミングアウトって
突き放されたような気がしてつらかったよ。
こっちは物心ついてから
親と認識しているのは目の前の二人なのに、
その当人から
「違う」って言われるんだもんね。
しかも誰も間違ってないから何も言えないし。
産みの母を親戚のお姉ちゃんとして
慕ってきた経験からいうと、
「血縁上の親」は会ってもあわなくても同じだよ。
私の親は今いる二人で、
それが私の「実の親」だし、
「親戚のお姉ちゃん」は
「親戚のお姉ちゃん」でしかない。
これまで築いてきた絆こそが本物。
血なんて飾りですよ。
どうかお幸せに
引用元: ・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験