親子参加的なイベントが多くて、
俺も働きながらPTAの役割こなす嫁の手伝いしたりしている。
役員で集まったあとって、
専業のママたちでランチとか行ったりするらしい。
嫁は仕事あるから参加してなかったので、
ママ友軍団のヒソヒソ対象だった。
小1の子がいるのにママが働いてる家は底辺という扱いらしい。
前に結構大きなイベントがあって、
力仕事があったんで
パパさんたちの参加が目立ったことがあった。
その際軽く打ち上げ的なものをやってたんだけど、
パパさんも参加してたことで
専業ママ軍団がここぞとばかりに
話に巻き込んで色々聞き出そうとしてた。
「どこそこの旦那さん高卒なのよ~」
「だからお子さんみすぼらしい格好で~」
「高卒なんてろくな仕事に~」
「貧乏なんて子供が可哀想~」
「努力が足りないから高卒なんかに~」
なんかそんな感じ。
格が違うから
私たちはそういった家との付き合いはしないけど、
あなたのところは私達のお眼鏡にかなうかしら?
みたいな遠回しなランク付け。
で、相手に学歴がないと解るとわざとらしく
「大変ねぇ~」とか言ってのけたりする。
暫くすると俺の方に向かって勝ち誇ったように
「奥さん、毎日働いてらっしゃるけど、生活苦しいの?」
と聞いてきた。
嫁の仕事は子どもの頃から憧れてた仕事なので
好きでさせている。
でも嫁には黙ってろと耳元で囁かれたので黙ってる。
多分ばれたら面倒くさくなる仕事だから。
言い返さない俺に満足した専業ママは嫁に
「旦那さんの稼ぎが無いと大変でしょ?
子どものうちからの努力が足りないと~」
と説教を初めた。
この専業ママは上に中学生と
高学年の子がいるので、年増なこともあり、
ボスママ的な存在になってるらしい。
嫁は相手に散々俺を貶させたあとで、
満足した相手に口を開いた。
「じゃああなたの旦那さんは
うちの高卒の旦那より努力が足りなかったんですね。
貴方の旦那さんの会社、
うちの旦那の会社の下請けですもんね」
嫁、あえて大声で言い放ったので
相手はアワアワしてた。
最初は信じられないといった感じだったが、
嫁が会社の情報をささやくと
グダグダしながら退散した。
ちなみに俺は両親が居なかったので金が無く高卒。
社会に出たあと
嫁に食わしてもらいながら猛勉強、
合格率一桁の国家資格を取得して再就職を果たした身。
最初は作業着きて仕事に行って、
仕事止めてる間は引きこもり状態の缶詰で勉強して、
そこからスーツ着て会社勤めを始めたので
ご近所ネットワークでは俺はリストラされて
ハロワに通い続けてることになってるらしかった。
確かに行ってたけどね、一時期だけ。
あとから嫁に「ゴメンね」と謝られたけど、
俺は最高にスカっとした。
そう言う形で滲み出てくるんだなぁ
大っぴらに言う事では無いが、胸張っていい
引用元: ・スカッとした武勇伝inOPEN