娘が1歳ぐらいの時、
甥っ子のクリスマスプレゼントを買おうと
某デパートにお出かけした。
寒い日だったので
抱っこひもで娘抱えて行って、
デパートの入り口で無料ベビーカー
を貸してもらった。
ベビーカーは、
さすがデパートという感じの
大きめの立派なやつで、
借りる際は名前と連絡先を
受付で記入しないといけなかった。
娘をベビーカーに座らせて、
すぐそばでパパッと用紙に記入し、
「さあ行くか」と見ると、
忽然とベビーカーごと娘がいなくなっていた。
頭から氷水掛けられたように
ザーッと冷たくなり、
慌てて付近を見ても娘の姿はなく、
「いやぁあ!」
と思わず叫んでしまった。
デパートはクリスマス前で
混みあってて、
その人達が一斉に見たり寄ってきたりした。
その人達をかき分けて、
娘の姿を探して走ったところ、
同じフロアで見つかった。
なんと連れてたのはデパートの店員だった。
ベビーカーの中で娘は、
なんら疑問のない表情で
指をカミカミしてた。
「ちょっと!!娘、私の娘が!!」
とベビーカーを指すと、
「ええええ!」と店員絶叫。
デパートのベビーカー貸出所は二か所あって、
その人はもう一か所の担当者で、
ベビーカーが足りなくなったので
1台貰いに来たのだという。
私の脇にあったベビーカーを、
貸し出されるベビーカーではなく、
返却されるベビーカー
だと思い込み
(私が紙袋をたくさん持っていたから
という謎の理由)、
何故か子どもがいないかも
確認せずに運んでたのだという
(重くて気づかないか?)。
色々言ってやりたいことがあったけど、
奥に通されて
偉い人まで来て謝られ
強く言いづらかったのと、
どっと疲れてしまったのとで、
大人しく家に帰った。
今でもたまに夢に見て、
娘が見つかるまでの体感時間の長さや、
頭の中が燃えるような焦りを思い出す。
夢の中では、
娘は悪人に攫われたのが本当で、
今一緒に平穏に
暮らしてるのが夢ということになってる。
私は仏壇に泣いて手を合わせながら、
目を一瞬でも離したことを
後悔して老いて暮している。
それが本当でないことが幸せで仕方ない。
夢がホントでホントが夢かも・・・
なんて
乙カレだったね
うわぁ…
最後の夢が本当に怖い
見てる間はそれが
真実って信じてるんだもんね
二度と見ることが無いように
祈っておきます
引用元: ・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験