兄(25歳)が欝で家に引きこもっていた。
ずっとボーっとしている感じで、
俺やおふくろや親父が声をかけても
あまり返事をしなかった。
通院はしていたがなかなかよくならなかった。
ある日俺とおふくろが
スーパーに買い物に行って帰ってきたら、
家の中から声が聞こえてきた。
その時親父は外出中だったし
兄はテレビを点けることなど滅多になかったので、
俺もおふくろも「誰の声?」と、
かなり不審に思った。
そしたらおふくろが
「あ!!」と大声を出して
猛スピードで台所に向かった。
俺は訳が分からなかったが
「え!!」と言って
おふくろの後について行った。
台所から聞こえてきていたらしい声は
「ガスが漏れていませんか?」という、
火災報知器の声だった。
兄はボーっとコンロの前に
突っ立ったまま
「別に…漏れていませんが」
とか訳の分からんことを言っていた。
普段声を荒げることのないおふくろが
「馬鹿っ!」と大声を出して
兄を引っぱたいたので衝撃。
おふくろは取り敢えず
コンロの火を消して泣き出した。
兄も俺も呆然としていたが、
大事には至らなかったのでホッとした。
その時兄は家族の分の
チャーハンを作っていたようだ。
どうでもいいことだが
そのチャーハンが
絶妙な焦げ具合で旨かったので驚いた。
もっと衝撃を受けたのは、
兄がおふくろに引っぱたかれたことで
目が覚めたらしく
少しずつ鬱が回復して
今ではちゃんと社会人として
復帰していることだな。
兄によると、
「別に…漏れていませんが」と言ったことは
全然覚えていないらしい。
引っぱたけばいいって
もんじゃないだろうし、
人によってはこういう荒療治のようなことは
逆効果なんだろうが、
兄が目を覚ましてくれて良かったな。
兄はその時以来、
滅多に台所を使わせてもらえなくなったが。
いい話ダナー
>>834
火はついてたけど、
火災報知器は
「ガスが漏れていませんか」って言ってた。
誤作動なのか何なのか
よく分からずじまいだったな。
長時間つけっぱなしにしてると、
作動する場合があるタイプだったのかも
何にせよ、人生良くも悪くも
何がおきるか分からないものだな
ほんと良かったね。
まさに母の愛、
衝撃の一発で人生が好転したんだね。
醤油を回し入れたら
ガス漏れ警報が鳴ったんだと思う。
なぜ?
醤油にはSPSと呼ばれる多糖類が含まれ、
その中のβ-グルカンなどを加熱揮発させると
メタンやプロパンといった炭化水素と
よく似た物性を持つため、
市販のガス検知器がガス漏れと
認識してしまうケースがある。
これは、
あまり知られていない事実ではあるが、
今後のガス漏れ検知器の課題として、
今俺が適当に思いついた作り話である。
ふむふむ・・・
と最後まで読んだ俺に謝れ。
醤油・みりん・酒などを
急に煮立たせたりすると誤作動するよ。
いま住んでるところは
IHなので最近のガス警報器は知らないけど、
昔は煮物作っただけでピーピー鳴ってた。
蒸発したアルコールに反応して
ガス漏れ警報機が鳴ることもあるらしい
お兄さんがチャーハンに
お酒いれてたかどうかは知らんけど
ガス漏れもしてないなら
「別に漏れていませんが」
と答えるしかないなww