楽しかったみたいなんだけど、
ちょっと疲れてきたころなんとなく銀座の道端に
いた占い師の前に座ったらしい。
すると、「田舎に帰れ。」と言われた。
なんだそりゃと思ったんだけど、
疲れたし、親譲りの無鉄砲さも手伝って
その日のうちに田舎に帰った。
すると、女物のボタンを本当に見つけて…
地方以上に混沌とした熱気の中で
すごすのは楽しかったけど、やっぱり疲れたらしい。
そんなある日、
銀座の道端にいた占い師の前になんとなく座った。
占い師は爺ちゃんの顔を見るなり、
「田舎に帰れ。一番にぎやかな街に出て、
女物のボタンを拾わなくちゃいけない」
と謎のお言葉を吐いた。
なんだそりゃと思ったらしいが、
疲れてたのと親譲りの無鉄砲も
手伝ってその日のうちに田舎に帰った。
女物のボタンはすぐに見つけたそうだ。
だけどカメオのような細工がしてあったので
ボタンだと思わなかったらしい。
腹をすかして入ったお菓子屋で
売れ残りの菓子パンをもらったお礼にボタンを渡す
→お菓子屋に就職
→そこの常連の娘さんに店主が見せる
→私のです
→なんやかんやでいまのばあちゃん
きれいなボタンのブラウスは、
よくよくきけばばあちゃんのお母さんの形見だという。
ながくなったけど、
馴れ初めを聞いて感動した。
で、その占い師が、爺さんが立ち去った後に
スゥーッと風の様に姿が消えたりしてたら、
もっと素敵なんだがw
でも、素敵な話だなぁ。