爺ちゃんは戦後すぐに東京に出てきたらしい。
楽しかったみたいなんだけど、
ちょっと疲れてきたころなんとなく銀座の道端に
いた占い師の前に座ったらしい。
すると、「田舎に帰れ。」と言われた。
なんだそりゃと思ったんだけど、
疲れたし、親譲りの無鉄砲さも手伝って
その日のうちに田舎に帰った。
すると、女物のボタンを本当に見つけて…
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18: しゅらららの名無しさん 2009/08/31(月) 16:47:37 ID:U6eJF7bmO
戦後すぐに爺ちゃんは東京に出た。
地方以上に混沌とした熱気の中で
すごすのは楽しかったけど、やっぱり疲れたらしい。
そんなある日、
銀座の道端にいた占い師の前になんとなく座った。
占い師は爺ちゃんの顔を見るなり、
「田舎に帰れ。一番にぎやかな街に出て、
女物のボタンを拾わなくちゃいけない」
と謎のお言葉を吐いた。
なんだそりゃと思ったらしいが、
疲れてたのと親譲りの無鉄砲も
手伝ってその日のうちに田舎に帰った。
女物のボタンはすぐに見つけたそうだ。
だけどカメオのような細工がしてあったので
ボタンだと思わなかったらしい。
腹をすかして入ったお菓子屋で
売れ残りの菓子パンをもらったお礼にボタンを渡す
→お菓子屋に就職
→そこの常連の娘さんに店主が見せる
→私のです
→なんやかんやでいまのばあちゃん
きれいなボタンのブラウスは、
よくよくきけばばあちゃんのお母さんの形見だという。
ながくなったけど、
馴れ初めを聞いて感動した。
19: しゅらららの名無しさん 2009/08/31(月) 17:18:06 ID:6y0Ol/8BO
占い師、GJ!
で、その占い師が、爺さんが立ち去った後に
スゥーッと風の様に姿が消えたりしてたら、
もっと素敵なんだがw
20: しゅらららの名無しさん 2009/08/31(月) 17:42:26 ID:xgA9qasX0
スレ的に、そこは消えてもらわないとなw
でも、素敵な話だなぁ。