誰かがヒソヒソとささやく声が聞こえた。
それは次第に大きくなってきた。
家族に訴えても、友達に訴えても考えすぎだといわれた。
ある日、母が泣きながら
「お母さんおかしいのかも。
一緒に病院についてきてくれない?」
と言われたので、病院に行った。
みんな話を聞いてくれなかったんだけど、
お医者さんは私の話をずっと聞いてくれた。
そして、
「私子さん、落ち着いて聞いてくださいね。」
と言いだして…
ネットでも「被害妄想がヤバい人」
「アルミホイル頭に巻くような異常な人」
のイメージの強い統合失調症。
まさか、自分がなると思わなかった。
始まりは高校1年生の時、
ずっと部屋にいても誰かがヒソヒソと囁く声がしたこと。
何言ってるか聞き取れなかったが、
「マンションだからなあ。電話ってこんな響くっけ」
と思っていた。
しかしそれはずーっとおさまることがなく、
「私を監視して、その話をしてるんだ」とわかった。
そうなると声の主はお隣かもしれないし
上かもしれない下かもしれない。
そして出た結論が、
「全員が結託して私を見張っている」
というものだった。
家族に訴えても
友達に訴えても考えすぎだと言われた。
「お前らもグルなんだね」
「出てこい!お前ら卑怯だ!」
と家族の前で泣き叫んだ。
家族にも
「私見張られてるんだよ。
なんで、そんなに冷静なの?」と泣いた。
そしてある日
玄関に泥だらけの足跡を見つけて
警察を呼んだが、
「そんな足跡ないよ?」という。
確かに無かったが、
「警察もグルなんだ」と絶望した。
ある日母は泣きながら、
「私子、お父さんとお母さんには
私子の見てるもの、聞いてるものが見えないし
聞こえない。
私子はそれをおかしいって思ってるんだよね。
多分お父さんとお母さんおかしいのかも。
一緒に病院について来てくれない?」
と言われ、
ついにわかってくれたか!とついて行った。
そこで私はカウンセリングシートに
今まであったことを書き連ね提出。
お医者さんは
私の話をずっと聞いてくれた。
そして、
「私子さん、落ち着いて聞いてくださいね。
とてもショックかもしれません。
病気なのはご両親でなく、あなたです。
あなたは統合失調症の陽性症状が出ている」
と言われた。
違うの!と叫ぶ私に
「あなたは今とても辛いね。
誰にもわかってもらえないんだよね。
どうかそれを根本から治すと思って、
聞いてほしい」
と説明され、抗精神薬を処方された。
飲みたくなかったが、
「これで落ち着かなかったら
私の正しさが証明される」と思って飲んだ。
それから一ヶ月後、
声は何も聞こえなくなってきた。
そこで幻聴と幻覚だったとわかった。
今でもそういう声がすると幻聴だと認識できる。
私はそんな病気にならないと思ってたから
ショックだったが、
親のほうが修羅場だったと思うし、
すまなかったと思う。
認識出来ている時点でまともだよ
支離滅裂な主張で見下して馬鹿にして
己の主張が通らなければ暴れて
ギャンギャン昼夜問わず喚き散らしてた我が家の
統失に比べたらもう雲泥の差
病院に一生入れたままでいいと決まった時は
本当に安堵した
このまま投薬を止めることなく
>>863には穏やかな日常を末長く家族と過ごして欲しい
今思うと、鉄筋コンクリート造の部屋で
ひそひそ話が聞こえるなんておかしかったんです。
でもそのときは本当だと思ってしまってました。
なんでわかってくれないの!?(泣)
という感じで寂しい気持ちで
泣いていたのを思い出しました。
絶対真実だと思い込めるのも人柄によるよね
脳や神経は絶対不可侵の完璧装置じゃなく
誤作動もあるんだよ
引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その28】