そのうち2人は県外に出ていき、
私とC子だけが地元に残って生活していた。
私は子供が出来ず、治療を続けていたんだけど、
C子は私に子供がいる事の幸せを聞かせてきた。
ある時、旦那と話をして治療を打ち切ることにしたら
気持ちが楽になった。
それから仕事も再開したこともあり
C子と会う機会はぐんと減っていった。
しばらくして、アラフィフになった頃
C子からやたらお茶に誘われるようになった。
あれだけ子供を自慢していたのに今は…
卒業後も付き合いは続いてたんだが、
Ａ子とＢ子はそれぞれ遠距離恋愛からの結婚と、
転勤族との結婚で県外に出て行った。
残ったのは地元で結婚した私とＣ子だけ。
30代の頃、子供が出来なかった私は
Ｃ子に子供がいる事の幸せをよく聞かされていた。
我が子の事を名前ではなく、
王子・姫と呼び、
この幸せを味わえない私子が可哀想とまで言われた。
Ｃ子的には
「だから頑張って不妊治療続けて子蟻仲間になって」
という意味合いなことも分かっていた。
辛くてＣ子とＣＯしたいと思ったこともあったけど、
Ａ子やＢ子が帰省してきた時にみんなで集まると楽しいし、
それを崩したくなくて我慢したが
ある時、
無い物ねだりはやめる！夫婦ふたりでもいいじゃないか！と
夫婦で話し合って不妊治療を打ち切ることを決めたら
嘘みたいに気持ちが軽くなって
不思議なくらいＣ子の言葉が気にならなくなった。
「もう諦めた」って言ったら
「嘘ー頑張んなよー子供いないと寂しいよ？」とか
言われたけど
「うん、そうかも知れないけどもういいんだ。
旦那と楽しく生きるって決めた」って言ったらブツブツ言ってた。
それからは、仕事も本格的に再開したから
会う機会はぐんと減って
Ａ子やＢ子が帰省してきた時ぐらいになったけど、
アラフィフなって、
Ｃ子からやたらお茶に誘われるようになった。
大抵は仕事や家の用事にかこつけて断ってたけど、
５回に１回ぐらい応じてたら今度は子供の愚痴になっていた。
たぶん私が子梨だから吐き出すだけの
相手として最適だったんだろうと思う。
長男が余所の女の子を妊娠させて結婚させることになったけど、
相手の女が気に入らないとか
長女が登校拒否から引き籠り街道まっしぐらで
ぶくぶく太ってみっともなくて恥ずかしいとか、
自慢の王子様とお姫様がいつの間にか大変なことになっていた。
そして言われた。
「あんたはいいねぇ。子供なんていない方がいいんだよ」
だって。
さすがにカチンときて
「いない方がいいような子に育てたのは自分でしょ。
Ａ子やＢ子んとこは親子仲良くて素敵だなって思うけどね。
この間もＡ子んとこは
娘さんが温泉連れて行ってくれたそうだし」って言って
その場で
「もう面倒だからＣ子とはこれっきりにするね」って
言って帰ってきた。
そのあとＡ子とＢ子に、
Ｃ子とＣＯしたことをメールして、
今後帰省してくるときはＣ子と別なら会いたいって書いた。
そしたらふたりとも別々だったけど
「私子とだけ会えればいい」って返信がきた。
Ａ子もＢ子も子供はひとり。
それをそれぞれが
Ｃ子からマウンティングされてたらしい。
私と同じ理由で我慢してたそうだ。
最近は数年に一度ぐらいしか会えてなかったとは言え、
みんな無駄に我慢してたんだなぁと思うとちょっと笑った。
ふたりとも今度の正月には帰省してくるらしいので、
早速３人だけで新年会することになった。
言いたいこと言ってCOしたのは素晴らしい
よく言った！
着拒も忘れずに
引用元: ・友達をやめる時 inOpen 4
