作って喜ばれたのは
唐揚げとステーキとピザとグラタンぐらい
味がしない、薄い、飯が進まないって
さんざん言われたけどなぜか
「次こそ、これなら喜んでもらえるかも!」って挑戦し続けてた
思い出せるだけで彼氏いわく味がしないのは、
いも類、豆類、味噌汁、筑前煮、肉じゃが、
茶碗蒸し、焼き魚、牛肉とごぼうのしぐれ煮、冷しゃぶ
そのうち「貧乏臭い」と言い出したのが、
お好み焼き、ハヤシライス、オムレツ、天ぷら、ミートスパ
料理するたびに
「これは味するかな?これは貧乏臭くないかな?」って
考えている自分に気づいてゾッとした
同時に
「あんな手間かかる天ぷらが貧乏臭いとか意味不明だわ」と覚醒した
結局彼氏は山ほど好き嫌いがあった
けどそれ言うとカッコ悪いから
「味が薄い」とか「貧乏臭い」とかで回避してた
別れ話で泣きながら
「頑張って味噌汁も飲むし魚も食べる努力する!」と
すがられたけど彼氏は当時35歳
今更どうにかなるとは思えなかったので
すっぱり切って別れた
大分経ってから40過ぎで糖尿発症したって聞いた
和菓子だけはめちゃくちゃ好きでご飯の代わりに
餡まん食べるような人だったからやっぱりなって感じ
あの時から既に舌がおかしかったのかな
でも食事を口にいれた瞬間に「ふー…」って
箸を置かれるのがすごく嫌だったから可哀想とかは全然ない
糖尿病だと味覚異常もあるみたいですね
「何を食べても味がしない」と言っているのを聞いたことがある
治療受けてだいぶ良くなったらしく
「味がするようになった」と言っていました
正直に**が好き **は嫌い と言えばいいのにね
知らないからいろいろ作ってその態度じゃねえ
人に飯作らせといて何だその態度は
何が「カッコ悪い」だよな
40で不摂生による糖尿病なるのが一番クソダサいわ
デブまっしぐらの子供みたい
それだけでアウト
引用元: ・百年の恋も冷めた瞬間 Open 9年目