「面白い珈琲屋がある」と聞いて
珈琲専門店へ足を運んだ。
確かに面白かった。
デートの途中で立ち寄ったところ、
対応をしたのはなんとも無愛想な店主だった。
入店直後にレコードが終わり、
新しいレコードへ交換していたが、
最後まで丁寧に置かないから
針がバウンドしていた。
BGMをレコードで流している割には、
ガサツな店主だなと思った。
その後、俺達に珈琲を淹れ終わった店主は、
スタンプを手荒くバンバンと押し始めた。
雰囲気も何もなくなった。
彼女が気を遣って、
珈琲豆を変えるのか聞くと
「販売用の豆はあるが、
店で使ってる豆は売ってない。」
と店主は答えた。
どういう意味だか分からず話を聞くと、
要は
「以前は、店と同じ焼き加減の珈琲豆を
販売していたが、
淹れ方を知らない奴が買って
酷評されたから、
万人受けする焼き加減の豆しか売らない。」
ということらしい。
これをさも客が悪かったような言い方で、
ネチネチと話していた。
珈琲に対してとてもプライドが高いのだろう。
だが、そこまでプライドが高いのに、
店内の雰囲気をぶち壊す
スタンプ押しは何なのだろうか?
確かにある意味面白かったから、
低評価のレビューを書いておいた。
それから1年ほどして、
食後の一杯として連れて行かれたのが
移転後の珈琲店だった。
店に着くまで
「どこどこ(地名)の珈琲店」としか
聞いてなかったから、
まさかあの横柄な店主の店とは思わなかった。
俺を移転後のその店へ連れて行った人は、
珈琲界隈で
ちょっとした有名人だったせいか、
店主はとても愛想が良かった。
店を出た後その人に
「この店評判悪いところですよ。」
と伝えたところ
「そうなの?Googleでも評価高かったけど?」
と言われて見てみたら、
レビューが10件程度になっていた。
その場では
「以前は100件程レビューがあって、
悪評ばかりだったのになー?」
とボヤいて帰宅後調べてみたら、
レビューを書いた方は廃業にされ、
移転先を新規オープン扱いにしていた。
これはGoogleの規約違反でもある。
すぐに廃業から営業中へ
ステータス変更申請をして、
また移転前を営業中に出来たが、
1ヶ月も経たずに廃業に戻っていた。
そこで今度は、
廃業から営業中へステータス変更申請をし、
すぐに店舗の住所変更を行って、
偽新規店舗を重複として報告した。
「さて、どちらが残るかな?」
と見ていたら、
Googleはレビューを統合して掲載していた。
この店が、
早く会員制になることを願っています。
その店Googleにtwitterを紐付けしてるけど
なかなか香ばしい
アカウントを店舗と個人で
使い分け出来ていないところが
店柄をよく表していると思う
味で勝負してるコーヒー店って
全国的に見たら結構あるけど
どの店も職人気質で寡黙なだけで
態度が悪いわけじゃない
なんかそう言うお店は嫌だな
(規約は詳しくないので
勉強になる話です、ありがとう)